臨床研修について
postgraduate
入局後はまず、久留米大学病院で研修を開始します。
研修においては、産科、婦人科を均等にローテーションします。
そこで教授の指導のもと産婦人科診療の基礎を学んでいきます。
大学病院では難治症例や重症の症例が集まっております。
各科が連携して集学的な診断、治療を行っていきます。
研修にあたっては、自分の担当の症例を提示し、教授はじめ上級医師と、
カンファレンス、回診にてディスカッションを通じて治療方針を検討していくことになります。
入局後の研修について
産科研修
診断、治療方針の検討としてNICU医師と毎週合同カンファレンスを行っております。分娩に関わる介助や産科救急への対応について、担当医師として指導医のサポートのもと、しっかりと研修できます。また当直を指導医と行うことで、産婦人科救急対応についても研修することができます。
婦人科研修
全国でも稀な放射線科医師、病理専門医師と合同カンファレンスを毎週行い、診断や治療を多角的に検討しています。良性疾患では積極的に腹腔鏡下手術を取り入れております。学内のシミュレーターを用いて常時手術のイメージトレーニングを行うことが可能です。
研修を通じて学ぶこと
大学病院ならではの研修を通じて、担当したひとつひとつの症例を深く考える姿勢を身につけて、産婦人科診療の基礎を学んでいきます。そして同時に内診を含む産婦人科特有の診療や手技を取得することを目標とします。すべての研修においては上級医師が担当指導医師としてしっかりと指導を行っていきます。
もちろん、担当指導医以外の上級医師もいつでも相談にのり、教室全体で指導を行っていきます。このように多くの上級医師より指導を受けることにより、様々な診断、治療に至るアプローチを学ぶことができます。これら3年間の後期研修により、産婦人科専門医取得に必要なすべてを吸収し習得できます。産婦人科の各領域をローテーとすることにより、各専門医から最先端医療について直接指導を受けることができます。
研修の流れ
大学病院での研修が終わると、専門医取得に向けて多くの手術、分娩症例をこなし、第一線二次三次医療機関である出向病院での研修が開始となります。当教室はその長い伝統をいかして多くの産婦人科専門医研修施設があります。どの施設でも専門医取得のために必要充分な研修を受けることができます。
その出向病院で、産婦人科専門医取得に必要な分娩症例(100例)、帝王切開術10例、単純子宮全摘術手術執刀5例などの症例を経験していきます。つまり主治医として執刀医となり、婦人科領域では悪性疾患の術後化学療法をプランニングし、分娩のコーディネート、種々の合併症妊婦の周産期管理において主治医として治療方針をプランニングできるように教育、指導を受けることができます。
専門医取得へ
専門医取得の時期には、独立した産婦人科医として婦人科疾患の診断、治療方針の立案から開腹術、腹腔鏡の基本的な手技を取得できます。
正常分娩はもとより異常分娩に対して的確な対応ができるようになっているでしょう。
つまり産婦人科医師として、全般的な知識と技術を身につけます。
[取得可能な資格]
・日本産科婦人科学会・産婦人科専門医
・日本周産期新生児学会・周産期専門医
・日本婦人科腫瘍学会・婦人科腫瘍専門医
・日本生殖医学会・生殖医療専門医
・日本女性医学学会・女性医学専門医
・日本産科婦人科内視鏡学会・技術認定医
・日本超音波医学会・超音波専門医
・日本臨床細胞学会・細胞診専門医
・日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会・臨床遺伝専門医